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2013年12月22日日曜日

屋久島ヘルパー体験記

当ホステルでは、住み込みのヘルパーさんを採用しています。
拘束の少ないエクスチェンジヘルパー(居候タイプ)なので、屋久島で存分に遊びたい、移住を考えている、そんな方に好評ですが、実際にどんな感じかイメージしにくいですよね。

このたび、ヘルパーをしてくれたUさんが後輩のためにレポートを残してくれました。
興味のある方の参考になるといいですね。

・Uちゃん(女性)
・2013年10月の1ヶ月間滞在(Bタイプ)
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Q1、ヘルパーに応募した動機を教えて下さい。
    ネイチャーガイドの友人からよく屋久島の話を聞いていたので、以前から興味を持っていました。また、屋久島は世界遺産の島であり、移住者や観光客の多 いところです。そんな場所で地元の人と島外から来る人はどのように共存しているのか見てみたいと思い、なるべく長く滞在できる方法を・・・と考えてヘルパーに応募しました。 

Q2、一日の流れを教えて下さい。(お手伝いのある日)
   毎日、フェリーの汽笛で7時には起きます。朝食をとり読書をして9時から清掃スタート。12時ころまでYH内外の清掃をします。12時過ぎからは自由時 間です。私は昼食をとってから出かけたり、日によってはそのまま読書や勉強をしたりして、夕暮れに合わせて宮之浦地区の散歩をしていました。夜はだいたいゲストと話をして過ごしていました。また、途中からゲストに写真をほめられて調子に乗り、景色を撮ることも日課のひとつになりました。

Q3、お手伝いは大変でしたか。
   大変だったといえばお風呂掃除で、時間内に終わらせることに苦労していました。(いかに効率よくきれいに仕上げるか、に頭を使う日々でした) ただ仕事自体はそんなに多くありません。また3時間を超えて仕事をすることはなかったので、辛いと思ったことはありませんでした。アウトドアをなさる方には、すご く良いトレーニングになりますよ!
  
Q4、フリーの日はどんな事をして過ごしましたか。
  よほど天気が悪くなければ、アウトドアです! 登山&ハイキング(宮之浦岳縦走、太忠岳、白谷雲水峡、ヤクスギランド、蛇ノ口滝)、サイクリング(島内一周など)をしていました。台風の日は絵はがきを買って近くのカフェに行くなど、のんびり過ごしていました。

Q5、食事はどうしましたか。
  ほとんど自炊です。島の食材を探してきて料理してみたり、地元の人から頂いた果物を食べたり・・・屋久島には随所に「無人市」があるので、そこで買ったものを食べたりしていました。できれば釣りもしたかったのですが、そこまではやれませんでした。

Q6、ゲストと同待遇ということですが、不自由なことはなかったですか。
   はい、特に不自由はなかったですね!ベッドにはカーテンがあるのでカーテンを閉めれば個室状態ですし、収納も充分にあるので暮らしやすかったです。時々どうしても一人になりたいと思ったときは、ベッドでカーテンを閉めて本を読んでいましたが、1ヶ月のうち2回くらいでした。

Q7、一日平均どのくらいお金を遣いましたか。
  仕事がある日で1000円、ない日は3~4000円くらいです。どこかに出かけるときはバス代が結構かかりました。あとはパン屋めぐり&カフェで過ごすのが好きだったので、そこで散財してしまいました。
  
Q8、事前に想像していたのと大きく違う点はありましたか。
  屋久島ではみんな雨でも山登りをしようとするところに驚きました。そして、意外に気候が厳しかったことです。もっと穏やかかと思っていましたが・・・とはいえ不自由することはなかったです。

Q9、ふり返ってみて、どんな点が有意義でしたか。
  散歩をしながら地元の方と話ができたこと、宮之浦地区の細かいところまで見て回れたこと、海も山も楽しめたこと、九州最高峰の宮之浦岳に登ったこと・・・など挙げればキリがありません。
  
Q10、検討中の方へアドバイスをお願いします。
   思った以上に外国の方がいらっしゃいます。語学だけではなく、各国の風習や文化も体験できますので、日本に居ながら外国生活をするような感じです。私が学んだヨーロッパの文化は「誰かを飲みや食事に誘ったときは、誘った人がごちそうする」でした(ゲストの方よありがとう)・・・お互いの文化をリスペクトする精神が自然と身につくのではないでしょうか(もちろん、日本の文化を理解し尊重してもらうことも必要になりますが)。
また共同生活ですから、あなたがちょっと踏み出した一歩が他のゲストに大きく影響を与えて、思わぬリターンを得ることもあります。少し抽象的な表現ですが、この真意はヘルパーをしてみると納得していただけると思います。
振り返ってみて、あの1ヶ月があるとないとでは、私の人生は全く違ったと思います。
 
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ありがとうございました。とても前向きで素敵なUちゃんでした。
 
ヘルパー制度の詳細・応募方法は、公式サイトをご覧下さい。